自らのバンド、シーナ&ロッケッツのホームページ「RokketWEB」を手作りで立ち上げた鮎川誠氏。昨年暮にはパソコンとの出会いやホームページ作成のいきさつをつづった「DOS/Vブルース」も出版した。「パソコンはいちばん楽しい友達」と語る鮎川氏に、ロックとパソコン、そしてホームページについて聞いた。
――「DOS/Vブルース」の反応は?
多くの人に良く言ってもらっていて、とてもありがたい。また、ホームページを作ったおかげで、反応がメールでダイレクトに来るようになったのもうれしい。
――鮎川さんの音楽とパソコンのイメージにはギャップがあるのでは?
いつもぴかぴかに新しいものを面白がるのがロックだと思う。チャック・ベリーだって、ビートルズだって、出てきたときは新しかった。だからパソコンは、ギターやCDと同じくロッキング・ツールだと思う。
しかしそうは言っても、実際に演奏に加えるまでには至っていない。スイッチを入れたり、キーをたたいたり、コンピュータとの会話には時間がかかるので、特にライブでは難しいと思っている。
ただ、僕自身がまだ使いこなせないというのも事実で、もし僕が使いこなせれば、レス・ポール(鮎川氏愛用のギター)と同じくらい、最高のロックンロール・マシンになるだろう。でも、四角い箱持ってステージに上がったらきっと格好悪いだろうな。
――RokketWEBはどれくらいの頻度で更新しているのですか?
ほとんど毎日更新している。日付を変えるだけでも、「自分は今日ここにいる」と言うことを伝えられると思っている。だから、プロ野球ニュースを見ていた時間にパソコンの前に座るようになった。
――ページが充実してくると、維持が重荷になりませんか?
ロック関係のサイトの多くは、ロックが好きで「I need rock」と言う人が、たまたまやっているだけのもの。別にサービス業ではないのだし、自分もできる範囲でやっている。義務に感じるくらいならやめた方がいいし、自分で楽しめる範囲で面白がれるうちが華だと思う。
バンドも同じなのだが、「一番最初にやりたかったことを今でもやりたいかい」と自分に問いかけながらやる。もしやりたくなくなっていたらやめるべきだ。そう言うところがホームページにも必要だと感じている。
――今後、ホームページでどんなことをやろうと考えているのですか?
まず、ページをなるべく軽くしたいので、必要以外の、例えばページの頭に着くマークのようなグラフィックを整理したい。それとRokketWEBの中に自分の好きなロッカーのページを作って行きたい。たとえば、チャック・ベリーやボー・ディドリーだとか……。チャック・ベリーの来日(3月=予定)の際には「WELKOME
CHUCK BERRY」というページを是非作りたい。
また、海外のアーティストについては、ファンの手作りのページがたくさんあるのに、日本のロック・バンドのページがきわめて少ないのは残念だ。サディスティック・ミカ・バンドとか四人囃子とか、サンハウスとかそう言った日本のロックを扱ったページに是非誕生して欲しいし、できたら、ぜひRokketWEBからリンクを貼りたい。
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