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REVIEW + VOICE S&R'S ROKKET RIDE LIVE YAON14


BOO BEE 大貫憲章のブログ 2014-09-19 22:40:40
おめでとう!シナロケ35周年記念祭!@日比谷野音 9/13(sat)
テーマ:ブログ

このコンビはまさに誰とも代え難い黄金コンビ!それでこそシナロケ!!

空気感が違うね、ホンモノは。空気の振動がロックそのもの。 

四人でひとつ。不変不朽のラインナップ。

大貫は酒が飲めないから、つーか、今日は「レモンティーの日」だろ!?

 先週の土曜の夜、日比谷の野音こと野外音楽堂に行きました。つい最近も来たんですが、あれはEGO WRAPPIN'のコンサートでした。自分的には比較的短期間に2回続けて、という印象です。

 その昔、と言っても今からもうかれこれ30年前になりますが、その頃は自分もまだ20代から30代。フットワークも断然軽く、仕事も「評論家」とかで海外のバンド紹介したり、国内のミュージシャンとも付き合ったり、ほかにも雑誌の仕事を今よりはるかに多くこなして、ラジオもNHKから民放まで番組やったり、毎日どこかに出かけてました。

 そんな日々の中で多くの出会いがあり、今の自分を形成しているんですね。そのひとつが鮎川誠さんとの出会いです。  彼がまだ博多の、というか九州のメンタイ・ビートなんて言われる少し前の頃、77年だかに初めて野音に登場した時、偶然にもそこに自分も居合わせたんです。内田裕也さんの主催するロック・コンサートでした。あの頃はだいぶロックの形も変わり、メジャーなものも増え、60年代からの「売れないロック」の時期が終わろうとしていた(実情はそうではなく、売れないロックは切り捨てられ、売れるモノだけが日の目を見る、というシステムが構築されたわけですが)頃で、それでもユーヤさんは売れないロックにも光を当てようと懸命に頑張っていたんですね。  その中に或る日「今日、今さっき、羽田に来てすぐココに来てもらったんだ。九州から初参戦のバンド、サンハウス!」というユーヤさんのMCから始ったサンハウスのステージは、東京の今まで自分が見聞きしてきたものと微妙に感じが違い、アクが強いというか、そこがイナカ臭いのか、ローカル色ふんぷんで、でも、それだからこそ、印象に今も強く残っている、そういうライブでした。

 圧巻だったのは「レモンティー」という曲。そう、今では誰もが知っているサンハウスからシナロケへと受け継がれたチョー有名曲です。「甘くて酸っぱいレモンティー」です。  あれ、初めて聴いた時、友人といたんですが、二人して「おお!ヤードバーズのA Train Kept-A Rollin'じゃん!日本語で歌ってるわ!スンゲ〜〜!!」なんてウケたりしてました。その後、楽屋でユーヤさんからメンバーを紹介され(たんだと思います)、ひとしきり挨拶などしつつ、やはりギター/ボーカルの鮎川くんのところに長く。で、いきなり話したことが、当時ニューヨークのパンクが話題で、そこにTLEVISIONというバンドがあり、まだレコードは出してないけど、カセットのみで「リトル・ジョニー・ジュエル」という曲が一部で出回ってる、という最先端の音楽こと。自分もまだ聴いたことがなくて、聴いてみたい、みたいなことを言ったような。。ともあれ、それが自分と鮎川くんとの出会いの瞬間でした。ヒラメくものがズズ〜〜〜ン!とありました。この人は凄い!みたいな。

 そこからサンハウスが解散となり、やがて彼の奥さんのシーナさんが加わって新たなバンド、シーナ&ロケッツが生まれたわけですが、サウンドとかバンドの印象とかはサンハウスとはかなり違い、よりモダンでポップな感覚でした。でも、鮎川くん自身はというと、ほとんど変わってない、というのがぼくの印象。相変わらず本質的にブルース/ロックンロールを追求する、という姿勢。メンバーが若返り、女性ボーカルになりましたが、土台は変わってないんです。

 ロンナイが34年目、彼らが35年。お互いに長いこと立場は違えど、ロックの追求を行なって来ました。彼らは自分の道を曲で表現したり演奏で聴かせたり。自分は自分は演奏したり曲作りはしないけど、多くの曲/アーティストをディスコ/クラブ/ラジオ/テレビ/書籍などの現場やメディアで紹介してきました。でも、まだゴールじゃないんですね。長い長い道のりの途中です。お客さんがいる限り、音楽がある限り、この旅は続くんだということです。

 そんな思いで、あの日のステージを眺めていました。もちろん、ノリノリな雰囲気の中で!終演後、楽屋で挨拶したら、もの凄く喜んでくれて、こちらが照れくさくなりました。ベースの奈良くんもサンハウスからの仲ですから、「いや〜、疲れるわー」っていきなり。「でも今日は特別でしょ?お祝いだから」と言うと、「いやいや、ライブは毎回こんなもんよ」とのこと。還暦過ぎた身には厳しいのはお互い様、ということです。でも、「お客さんがいて元気でやれてるんだから、十分だよね」というのが本音で、多分それはドラムの「ファンキー」こと河島くんも同様じゃないかな。鮎川くんは偉大な音楽のセンパイであり、同時に仲間なんです。これからも元気でロックンロールしてもらいたい、改めてそう感じました。しかし、相変わらず彼のMCは面白いです。博多弁?でいろいろ思いがあり過ぎて言葉足らずになっちゃうあたり、ミュージシャンはトークじゃなく「演奏」で会話する、という言葉を思い出させてくれたり。

 シナロケ35周年、改めておめでとうございます!!これからもぼくらをエンジョイさせて下さい!元気でね!!


鳥井 賀句@ FACEBOOK
9月14日 2:20

SHEENA&THE ROKKETS PLAY@HIBIYA PARK FOR THEIR 35th ANNIVERSARY, THE SHOW WAS GREAT AND THEY ARE STILL GREATEST ROCKIN' BAND IN JAPAN!

 9月13 日、日比谷野外音楽堂に、シーナ&ザ・ロケッツの結成35周年記念のワンマン・ライヴを見に行ってきた。
シーナ&ザ・ロケッツのライヴは彼らがエルヴィス・コステロ の78年の初来日公演で前座を務めたときから ずっと見続けてきたし、鮎川誠&シーナとは90年代にアトランティック・シティやシカゴ、パリでストーンズを一緒に観たり、ご自宅へ遊びに行ったり、彼らの3姉妹も中学生のころから知っていたりと、日本ではおそらく一番長い付き合いのあるバンドだと思う。今年で35年 になるというが、伊達や酔狂で35年もひとつのバンドをやり続けることなどできっこない。表向きには 順調に進んで来たように見えるが、その裏には山あり谷ありの様々な困難や苦労もあっただろうし、それらを乗り越え35年もやり続けてこれたのは、彼らの 強いロックンロールへの愛情と、ガッツと情熱が存在していたこそなのだと思う。

 前半は鮎川誠がヴォーカルを取る曲がまとめてロケッツで演奏される。相変わらず奈良敏博のベースと川島一秀のドラムスの鉄壁のリズム隊がものすごいグルーヴを放射し、鮎川誠も「ヴィールス・カプセル」、「ヴィンテージ・ヴァイオレンス」等々、のっけからギターもヴォーカルもパワー全開だ。そしてお待ちかねシーナの登場。前半は赤いラメのミニドレスで、7月に発売されたばかりの約6年ぶりのニュー・アルバム『ROKKET RIDE』の中の新曲を中心に歌いまくる。 このニュー・アルバムはジャケットを79年の彼らの『真空パック』等を撮影した巨匠鋤田正義氏が手掛け、彼らの曲のもっとも多くの作詞を手掛けてきた柴山俊之や故阿久悠の現代の世相を鋭く風刺したようなメッセージが織り込まれた、ソリッドで骨太な楽曲が多く収められている、久々の力作アルバムと言えるだろう。

 シーナがグリーンのミニラメドレスにチェンジして出てくると、メニューは途端に「ピンナップ・ベイビー・ブルース」、「ユー・メイ・ドリーム」、「レモン・ティー」、「ハッピー・ハウス」と、彼らのヒット曲メドレーとなった。前半は後ろの方の席に座って余裕で見ていたのだが、気が付くと、柵を超えてステージ前方まで 突き進んで踊っていた。本当はいけないのだが、夢中で写真を撮ってしまったので、ここに掲載しておきます。いやー、やはりシナロケはかぶりつきで見なくちゃなあ。シーナや鮎川誠のひたむきで楽しそうな表情を見ていたら目頭が熱くなってしまった。いやあ、歳を重ねても、シナロケは今もかっこいい、素晴らしいピュアな本物のロック愛に満ちたバンドであり続けている。文句がある奴は、お前が35年ロックし続けられてからほざきやがれ! 久々に見た彼らのステージ、まじ感動したし、行ってよかった!!

 終演後、シーナさんと記念写真をパチリ!左から俺のやっているPEACOCK BABIESのVOの琴音、シーナ、GAKU. ― 西村 琴音さんと一緒です。


トラメの横浜R&R記 - シーナ&ロケッツ日比谷野音にて… -komm

9月13日(土)素晴らしい天候に恵まれて、シーナ&ロケッツの35周年とニューアルバム「ロケット・ライド」の発売を祝う日比谷野音ライブが、およそ17時45分くらいだったか、スタート!オープニングは、驚きのニューアルバムからの「マッドネス・シティー」!「ロケッツ・ライド」の中で、鮎川さんが歌うナンバーの中でもとびっきりベストな1曲です。日本全国から、シナロケファンがこの野音にかけつけています。この日のライブは、単に「素晴らしい」という一言では片づけられない、私にとって、生涯忘れることのない思い出となるライブにちがいありません。FBでは、多くのファンの方が「感動のあまり泣いてしまった」とのコメントが寄せられていますが、この日のライブに関しては、その気持ちが痛いほどわかるのです。

35年にわたって日本のロックのトップシーンを常に走っているシーナ&ロケッツ!他にそんなバンドは、日本中どこにもいないし、忌野清志郎や山口冨士夫といったR&Rの名人たちは、残念ながらこの世を去ってしまった。僕たちにとって、この35年間ずっとR&Rと言えば鮎川さんだし、パンククイーンといえばシーナさんなのです。四国高松で、高校生の頃、NHK日曜日夕方6時からの歌番組で、「ユー・メイ・ドリーム」やら「ベイビー・メイビー」を見て、そのパンクな演奏にぶっ飛んだ思い出があります。僕は、20歳の時だったか、横浜のシェルガーデンというライブハウスでシーナ&ロケッツの警備員をやったんです。後ろから、突進してきたお客さんにたくさん蹴られました。その時の1曲目は「アイム・キング・ビー」。キンクスの初来日公演、会場に鮎川さんとシーナさんの姿を見つけて、おっかけました。鮎川さんは「3日間、続けて来てる」と嬉しそうに話してくれました。そして、横浜国大野音、「デッド・ギター」をやる前の鮎川さんのMCが、僕に「トラメというバンドでR&Rをやり続けるんだ」という勇気と意思を与えてくれました。その「デッド・ギター」もこの日のセットリストに入っており、僕は国大野音を思い出していました。

この日のハイライトは阿久悠さん作詞の「ロックンロールの夜」だったと思います。阿久悠さんに捧げるMCの後始まったこの曲は、ジョン・リー・フッカーみたいなブルースなのだけれども、とても切なく響くバラードのようでもありました。僕は、ちなみにこの曲から「感極まった」という感じです。そして、この曲がこれからも止まることなくR&Rし続けるシーナ&ロケッツの宣言でもあると確信しました。鮎川さん、シーナさんを、これからも追いかけて僕たちトラメは転がり続けていきます。僕たちの20周年25周年30周年と、ずっと鮎川さんシーナさんにかけてつけていただいているなんて!!日比谷野音のステージを見ながら、本当に夢のようで、R&Rの神様に感謝します。シーナ&ロケッツ、本当にありがとう!!いつも最高です!! ブックマークボタン 2014-09-14 21:26 nice!(1) コメント(0) トラックバック(0) 共通テーマ:音楽


9/16 音楽ニュースサイト ナタリー - シナロケ21年ぶりの“聖地”で熱狂ライブ27曲 http://natalie.mu/music/news/126202 …

シナロケ21年ぶりの“聖地”で熱狂ライブ27曲

SHEENA & THE ROKKETSの結成35 周年を記念したワンマンライブ 「シーナ&ロケッツ 35th ANNIVERSARY“ROKKET RIDE TOUR @野音”」が9月13日に東京・日比 谷野外大音楽堂で開催された。ロケッツが日比谷野音で単独公演を行う のは実に21年ぶり。

この日のライ ブは全席自由で行われ、ロケッツが35 年間にわたってライブハウスで繰 り広げてきたライブの雰囲気をそ のまま野音で再現するような一夜 となった。 ロケットが発射されるカウントダ ウンのSEとともに「『ROKKET RIDE』に乗っていこうぜ!」とい う叫びを合図に、6年ぶりのアルバム「ROKKET RIDE」の収録曲「Madness City」 からライブがスタートした。その 後30年前のビクター移籍 第1弾アルバム「NEW HIPPIES」に 収録された「夢のパラダイス」 THE ROKKETSとしての楽曲 「ホラ吹きイナズマ」「ビンテー ジ・バイオレンス」、サンハウス 時代の楽曲「ビールス・カプセ ル」爆音ギ ターに乗せて、次々と熱いロック ンロールを繰り出していく。

3人がニール・ヘフティのカバー 「バットマンのテーマ」を奏で始 めると、いよいよシーナが ステージに登場。ラメの入った 真っ赤な衣装を着て、タンバリン を振りながら妖艶に体をくねらせ る。4人揃っての最初のナンバー は、最新アルバムの1曲目を飾った 表題曲「ROKKET RIDE」。今年7月 から8月にかけて急病により一時的 に活動を休止していたシーナだった が、万全なコンディションである ことをアピールするように、堂々 としたパフォーマンスを見せつけ た。 ここからはアルバム「ROKKET RIDE」から、すでに3人編成で演奏 されている「Madness City」を除 く全曲を収録順にパフォーマン ス。GS風の「太陽のバカンス」や パンクロック「電撃BOP」、ブ ルース調の「夢にしか出てこない 街」などバラエティに富んだ楽曲 が次々に演奏され、会場の反響の 大きさからも新作の充実ぶりを感 じさせた。その後、鮎川さんは2007年 に亡くなった作詞家・阿久悠に向 けて「パンクな、チンピラな、自 由気ままな俺たちに、心をこめた 詞をたくさん書いてくれてホント にありがとう」と感謝の言葉を述 べ、「ROKKET RIDE」のラストナ ンバーであり、阿久悠がシナロケ に歌詞を書いた最後の曲でもある 「ロックンロールの夜」熱唱した。

鮎川さんが「ロックンロールの夜」を 歌っている間に、シーナはエメラ ルドグリーンの衣装にチェンジ。 新作からの曲をすべて演奏し終え ると、ここからは初期曲を 連発していく。「プロポーズ」を 皮切りに「クライ・クライ・クラ イ」「ピンナップ・ベイビー・ブ ルース」「レイジー・クレイ ジー・ブルース」と人気のナン バーが惜しみなく披露され、会場 は異様なテンションに。さらに 「レモンティー」のイントロが流 れだすと、後ろのほうでゆっくり とライブを楽しんでいた観客たち も一気に最前エリアへと流れ込 み、会場の盛り上がりはピークを 迎えた。この日のステージを振り 返って「俺たちがウッドストック を知って『海の向こうでは外で ロックンロールをやるらしい ぜ』って憧れてたときに、飛び込 んできたのは『野音でロックコン サートが始まった』っていう ニュースでした。そのときから俺 たちは日比谷野音はロックの聖地 だと思ってました。そんな野音で またみんなに会えて、新しいアル バムのお披露目をできて、ホント 最高でした。ありがとう!」と話 し、観客への感謝の気持ちを示し た。さらにシーナが「みんなも夢 を持ってがんばってね。アタシみ たいに」と語りかけ、本編最後の 「ユー・メイ・ドリーム」がス タート。シーナと観客の「それが 私のすてきなゆめ」という力強い 歌声が夜空に響き渡った。

熱いアンコールに呼び戻されたメ ンバーは、「この曲は今まで日比 谷野音で何回やったかわからな い」と言って、The Rolling Stones の「(I Can't Get No) Satisfaction」をカバー。さらに続 けて「ハッピー・ハウス」も披露 され、観客も全力で「ハッピーハ ウス!」とコールする。最後に シーナが「また野音で会いましょ う!」と語りかけて、メンバーは ステージを後に。バンド結成35周 年を祝うロックンロールショーは 計27曲を演奏して幕を下ろした。 (撮影:積紫乃)

「シーナ&ロケッツ 35th ANNIVERSARY“ROKKET RIDE TOUR @野音”」
2014年9月13日(土)東 京都 日比谷野外大音楽堂

01. Madness City
02. 夢のパラダイス
03. ホラ吹きイナズマ
04. ビンテージ・バイオレンス
05. ダイナマイト
06. デッド・ギター
07. ビールス・カプセル
08. Batman's Theme
09. ROKKET RIDE
10. Ride The Lightning
11. 太陽のバカンス
12. Baby Love
13. ROCK FOX
14. 電撃BOP
15. I'm So Glad
16. 夢にしか出てこない街
17. 素敵な仲間
18. 風を味方に
19. ロックンロールの夜
20. プロポーズ
21. クライ・クライ・クライ
22. ピンナップ・ベイビー・ブルー ス
23. レイジー・クレイジー・ブルー ス
24. レモンティー
25. ユー・メイ・ドリーム
<アンコール>
26. (I Can't Get No)Satisfaction
27. ハッピー・ハウス

朝日新聞デジタル>記事> カルチャー> 音楽
(評・音楽)シーナ&ロケッツ 35周年、原石そのまま 2014年9月22日16時30分 写真・図版積紫乃氏撮影

 デビュー35周年を迎えたシーナ&ロケッツが13日、東京・日比谷の日比谷野外音楽堂で21年ぶりのワンマン公演を行った。

 ロケット発射時のように、観客が10からカウントダウンする中を、ギター・ボーカルの鮎川誠、ベースの奈良敏博、ドラムスの川嶋一秀が登場。鮎川が「今日はありがとう、皆と過ごせて最高です」と言い、最新作「ロケットライド」から「マッドネス・シティ」を演奏。使い込まれたギターの歪(ひず)んだ音が、ザラついた歌と共に自在に動き、腰の据わったリズムがそれを受け止める。

 奈良と川嶋は過去に脱退したことがあるが、鮎川はバンドを止めたことがない。そんな経緯など些細(ささい)なこととばかりに、粗削りなロックを転がす3人の、存在感と阿吽(あうん)の呼吸に35年の歴史が透けてくる。

 訥々(とつとつ)と九州訛(なま)りで話す鮎川は、肩の上で弾くような外連(けれん)は見せず、人柄そのままに武骨だがダイナミックなギタープレーで圧倒する。「ホラ吹きイナズマ」など骨太な曲が進むほどに音量も上がり、演奏も熱を帯びた。人気曲「ビールス・カプセル」などで沸かせた後、「バットマンのテーマ」に乗って赤いミニドレス姿のシーナが登場。「新作は新しい恋って感じかな」と、新曲を次々披露した。 一時は声の不調が痛々しかったシーナだが、喉(のど)のポリープを数年前に切除してから持ち直している。この日も後半は少々辛(つら)そうだったが、「レモンティー」や「ユー・メイ・ドリーム」、アンコールの「サティスファクション」などを歌い切った。

 周年公演は多数のゲストと賑(にぎ)やかに行うことが多いが、バンドだけでやり通したところに、35年を独立独歩で進んできたシーナ&ロケッツの矜持(きょうじ)を見た思いがする。彼らは今もロックの原石そのままだ。(今井智子・音楽評論家)


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