INTER-FM ALTERNATIVE NATION 19 FOREVER 第65回ゲスト：鮎川誠 (SHEENA & THE ROKKETS)

「19 FOREVER」今夜のセレクターは、SHEENA & THE ROKKETSの鮎川誠さんでした。

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～19才の頃の鮎川誠について～

1967年が、僕が19才の時です。
その時は大学を降格しなくて、浪人してました。
どうして落ちたのか原因を今思ってみるとやっぱり、
18の時にリアルロックに出会った。
テレビで見た、来日したビートルズの武道館公演。

あれを見てしまって、次の日街を歩いたらみんな見てた。
田舎の街なんだけど「ビートルズ見たか？ロックンロールミュージックが1曲目やったぜ！」
そういう流れで、僕は素性もわからん、
ただ昔野球をやっててエレキを持ってるという奴に誘われて、
農家の納屋に行ったらバンドがあって、
ギターを渡されて一緒にちょっと弾けたギターを弾いたら、
そのみんなの共通の音楽はビートルズでした。

でも、僕が本当に好きなのは、16の時に出会ったローリングストーンズ！
ストーンズを追いかけてて、ストーンズを知ってて、
「ローリングストーンズ！」っていうだけで、
魔法みたいに自分の怖いモノがこの世界に無い、
そういうおまじないの魔法の薬でもあったんだけど、

そのローリングストーンズは僕の頭の中で想像でしか動いてなかったけど
19才の頃になった時、日本のテレビでアメリカのエド・サリヴァン・ショーとか、
ハリウッド・ア・ゴー・ゴーとかやらのテレビで、
ストーンズが生演奏してる番組が九州の地方でも夜中になるとかかりだして、
それで初めて動くストーンズが生演奏してるのを聴いたのが、この曲だね！

僕の思い出の一曲をここでみんなと一緒に聴けるなんて、
素敵な夜に今日は鳴りそうだね！

SHE SAID YEAH / THE ROLLING STONES

～ロックについての話～

今年ストーンズは、東京ドームに来て
シーナアンドロケッツはずっとストーンズを追いかけてて
クリーブランドに聴きに行ったこともあるし、
アトランティックシティでジョンリーフッカーやら
エリッククラプトンがゲストだったり、
とにかくストーンズの思い出はいっぱいあるけど、
僕が夢中になったストーンズがまだとんでもない音楽を生きた音で
とても大切に目の前で演奏しよる、しかも後半は盛り上がって
目配せしたり、歯食いしばったり、ついてこいよ！って
チャーリーやらにミックがガキみたいな顔してあおって、
走り回ってのたうち回ったり、本当に生きたロックンロールを今年もやってた。

そのストーンズを見た翌月に、ウィルコジョンソンという
僕のもう一人のアイドルが、また日本にやって来てくれて。

僕はウィルコの生きたロックを今年も聴けたと思って
本当に涙が出るほど嬉しかったんですけど、
彼は・・僕は1974年くらいに自分たちが初めてレコーディングした時に
ちょうど同じ時期にイギリスでデビューしたバンドなので
偉大な年の近い先輩であり、もうライバルみたいに「負けてたまるか、ウィルコ」
みたいにお互い元気で死ぬまでロックだぜみたいな思いがあるんですが、
今年彼はすごいアルバムを作ったんです。

そのアルバムはストーンズの次に危ないバンド、激しいバンド。
切り開いて来たバンドのTHE WHOのロジャーダルトリーと一緒に作ってます。

ロジャーは今年71になりますが、FACEBOOKなどを見てください。
とっても美しい、こんな71のロックンローラーがいるだろうかと思うくらい
神々しくて美しくて清くて、そしてあの時ウッドストックで
「SEE ME FEEL ME」を歌った時の歌を、まだあの精力的な
天に向かって大きな声で振り絞る声で、今でも歌ってくれている。
その二人が一緒にレコードを作ったんです。

それでね、これはもう絶対にお祝いしないわけにはいきません。
みんなに紹介しないわけにはいきません。
ロックンロールはみんなすごいのは死ぬまでロックする、生きた音です。
それで選曲しました。

GOING BACK HOME／WILCO JOHNSON＆ROGER DALTREY

～鮎川誠にとって音楽とは？～

こんな感じで、音楽は空気とおなじみたいに
なかったら生きとられん、そんな感じですね。

僕たちは新しいあるアルバム「ROKKET RIDE」という
18枚目のアルバムを作ったばかりだけど、せーので一発取りで録るんです。

バンドちゅうのは演奏した時が出来た時じゃないと！
気が短いし、我慢ならんし、そしてウィルコとロジャーのアルバムをレコーディング前に聴いて
「やっぱり同じだ！一回でバーンと録ってる音。
ロックバンドはこれが出来るからすごいよね！」という感じで。

僕は音楽は、もう一回言うけど、空気と・・・それと音楽はロック語という
世界の言葉がわからんでも「ロックンロール！」とか言うて、
いっぺんで友達になってしまう。そういう最新型の地球語、宇宙語、
みんなを繋ぐ大切な・・・言葉ではないし、
エナジー、スピリッツ、ようわからんけど。

とりあえず今度は僕の生を見てください。
そしたら、俺がロックってすぐわかると思うんで。

今日は、どうもありがとう！

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