AM's Draft for Weekly Ascii Report

これは鮎川の1998年の「週間アスキー」の連載レポートの下書きです。Aptiva L87というデスク・トップ・コンピュータの使用レポートですが、ちょうどMP3に出会ったころでした。ラフな下書き原稿ですが、MP3に興味がある人の参考になれば 嬉しいです。
Kontents
Chapter1 : Aptiva L87 到着
Chapter2 : Struggling Up For Playing MP3 Filez
Chapter3 : Nice To MEET MpMAN !
Chapter4 : DVD−RAMドライブをつなげるため、まずはSCSIカードを購入しよう
Chapter5 : 僕のThinkPad物語, Go! 535 Go!
Chapter6 : 鮎川オリジナルのCDをつくろうぜ!
Chapter7 : CD−R製作もひとすじ縄ではいかない

Chapter1
98/04/24 Aptiva L87 到着
ペンティアムU333、32MB, 8GB

6:34 98/04/26

これまでにやったこと。

1、最初からインスト済み・・・・I.E. 、ネットスケープ・コミュニケーター、 リアルオーディオ、CDプ レーヤー(WithBoseスピーカーは迫力感はなかなか),プリ・インストールされたありもので、Wav e・ファイル作成(レコーディング)ソフト、、、etc

2、インストール・・・Aptiva730時代から愛用している ストーンズ、マディ のWAVEファイル(これはW indowsフォルダーの中に置いてPCの基本サウンドに使うため) ・・・WinZip、 WinAmp, マイクロソフト・オフィス97、 MSワークス、エディット・パッド、 C CM(スコット・クレイグのコネクト・モニター),カレイドスコープ(スクリーンセイバー)、 ヒデターム、 ・・・ イージーメルト(LHA)、 リアル・エンコーダー、、、パスワード、住所録などのファイ ル、、、、フロッピーで運べるやつ

3、インターネット接続設定 ・・・・・ダイアル・アップの作成とブラウザーのコンフィグレーション、メール設定など

4、ディレクトリーの作成、ショートカットの作成とキーの割り当て(・・まず、たとえばCtrl+Alt+E でいつでもエクスプローラーが起動するように、AからZまで、いずれ1から9までも使って割り当てる)、ウィ ンドウズ・ディレクトリーのスタート メニューの中にショートカットをぶちこむ、
ディスクトップの改造(ムー ドを作る)、 使わないアプリケーションの削除や、ショートカット・アイコンの除去

5、6:41 98/04/26

ダウンロード・・・・Windows 95/98 MPEG Audio Players and Editors 「http://www.winfiles.com/apps/98/sound-mpeg.html」の中の Windows 95/98 WAV Players and Editors 「Windows 95/98 WAV Players and Editors」から
CoolEdit・・・2127k・・残り24:30 ODN@2400bps (at 1.0K/sec)....too slow
MP3.com「http://www.mp3.com/」でCD・RIPPERを試してみたい・・・AudioGrabber 1.20 「April 22: Audiograbber version 1.20 finally released!」 The file size is 785 Kbytes

6、MP3用のエンコーダー・ユーテイリティ FhG MPEG Layer-3 Producer ( プロデューサー・プロフェッショナル)を フロッピーで移植

7、「ロック・オン・ベイビー」のレコーディング

・・・・クールエディットで試し録音をしながら、トレイのスピーカーマークを右クリックして、録 音のレベルをセットして本番GO!

・・・・ここでL87がウェイブ・ファイルの読み込み、Ra.ファイルへの変換(!そういうこと も出来るようになった!!)での処理スピードの本領発揮、 なんと僕のAptv730の数十倍かそれ以上の速 さ!

8、AudioGRABBERの起動、初期設定でmp3フォルダーを作ってそこにファイルを保存する. ・・・・・オーディオ・グラバーで6曲、コピー、それぞれがWave とMP3ファイルで 12個のオブジ ェクト、234MB!こいつはとんでもなく使えるやつだ!

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Chapter2
98/04/26 yugatta! I'm In Struggling With My PC

サンディの秋葉原へメモリーを買いに出かけた。町は歩行者天国で駐車場もいっぱい。大人のディズニーランドの ように、皆、買い物袋をぶらさげてニコニコしている。通りのはずれに一時的に路駐して、とりあえず入った店に無造作にビニール袋にはい った サウンド・ブラスターのAWE64が安く(1万ちょっとで)売っていたので買った。
128MBのメモリーは事前にインターネットで価格の安値の相場を調べてみると、25000円前後だったけど、 その店も、そして次に入った店も3万を大きく超えていた。いったいどこが安いのか、見渡す限りのショップの巣 窟から見つけ出すのは時間を気にしていてはたいへんだ。3軒目で29000円で手をうった。

23:57 98/04/28

あと少しで、このコンピューターの最初のフォーマット・ショウが始まるはずだった。 このL87はアプチバ73 0を引き継ぐ俺の二代目の新しい相棒だ。もうすでにすごい仕事ぶりを発揮している。MP3ファイル作りは量産 体制にはいっている。このマシーンはさすが最新式だけあって圧倒的に処理のスピードがはやい。特に僕の場合は、 デスクトップではペンティアムを飛び越して(使った経験がないということ、、、)この1998年のご時世にD X4−100MHZから、いきなり ペンティアム2の333Mhzに移ったわけだからまるで、モペットからハー レー・ダビッドソンに乗り換えたようなものだ。 当然、幸せを感じている。新しいWindows95とアクティブ・デスクトップも使っていてとても楽しい。 で、一昨日秋葉原で手に入れた、クリエイティブ・メディアのサウンド・ブラスター AWE64をボードに差し込 んで、インストールしてサウンドとエデットの環境をもっと固めようとしたが、今途中で音の問題が生じてしまっ た。
試しにかけたシーナ&ロケッツのCD−EXTRA「@HEART(アット・ハート)」のビデオの音と絵が出な くなっている。絵のほうはアップル社のクィックタイム・ムービーがインストールされていなかったためだった。 これは、CD−EXTRAにインストーラーが同封されているのですぐに解消できたが、ビデオ・クリップからこ とごとく音が消えている。CDからも音が出ない。
今いちばん愛用しているWinamp(ウインアンプ−これはMP3で音楽を再生するインターネットのシェアウ ェア・ソフトです、、、僕は登録済み)からも音がきこえない。困ったことがおこった。というより、大変だ。 ロックが好きなやつには音がなければコンピュータはただの箱だ。
今朝は出来立てほやほやのMP3の中から、「シーナ&ロケッツ・イン・USA」をシャッフル・オプションで聞 きまくっていた。これは、1981年にアメリカA&Mレコードから発表された、僕らのYMOイヤーズの初期の ベスト・コンピレーションだ。 もちろんアナログ盤でしか存在せず、しかもアメリカ盤でしか手に入らなかったもので、貴重盤といえば聞こえが いいが、たくさんの人に聞いてほしい僕らの立場からすると、陽の目を見せたいと望みつづけていたものだ。僕ら 自身が一番待ち望んでいたものだ。このアルバムが最近デジタル化され、発売された。うれしいことだ。今聞いて も、とてもいい。時を超えた、時代をくぐりぬけたタイム・カプセル、まさに「真空パック」ロックだ。最高の作 品だと誇れて気分がいい。

コンピューターのスイッチをいれると、音が出ない。朝に「シーナ&ロケッツ・イン・USA」をウィンアンプで ガンガン聞いたばかり、フジテレビの「ラブラブ愛してる」の出演・収録から帰ってみるとこのありさまだった。 コントロール・パネルを開いて、システムを開き、デバイス・マネージャーの中の音に関するところをあれこれい じっているうちに、なんと、ウィンドゥズ95自体が立ち上がらなくなってしまった。読み込みの途中でフリーズ して、おしてもひいてもポインターが砂時計マークのまま固まっている。直接スイッチを切るしかないが、また起 動しても同じところで固まるだけで、お手上げだ。
けれども、コンピュータ歴2年の中堅ともなるとこのくらいではあわてない。セイフティ・モードでの立ち上げの 術を知っているからだ。読み込みがはじまって「Starting Windows95、、、」と表示がでたら 「F8」のキーを押して画面から「Safty Mood」を選択すればいいだけだ。 うまく立ち上がり、さっきいじくった設定をもとにもどそうとしたら、「セイフティ・モードではいくつかのデバ イスは読み込めません」の表示が悪いほうにあたって、かんじんのサウンド関係のデバイスが読み込めない。しか も、CD−ROMのGドライブも表示されていない。これがセイフティ・モードだ。強引に上書きでウインドウズ を再インストールすることも出来ないわけだ。 だだ、読み書きなどほとんどのコンピュータの仕事はこれでも出来る。
とりあえず、最悪のL87の総初期化、フォーマットにそなえて、大切な「オーディオ・グラバー」の製品版のサ イトに入るための、メールとして送られてきたパスワードなど、この3日で溜まったいくつかの書類をバックアッ プして、これまでインストールしたアプリケーションを、とりあえずメモだけでも残しておこう。せっかくZIP ドライブが付いているのに、メデイアのほうが一枚も手元にないのは残念だった。アキハバラで買っておくべきだ ったと今ごろになって後悔をしている。
今までにインストールしたソフトは、
1.ネットスケープ3.04(4.0がプリ・インストールされているが、こっちが使い勝手がいい)
2.クールエディット96
3.オーディオグラバー
4.エディット・パッド(ノートパッド)のシェアウェアー
5.SPICON(ディレクトリ内でファイルをアイコン化してくれる)
6.QVDLL
7.ヒデターム3.10(軽いし早いのでこれに戻して使っている)
8.EZmelt97(LZH)
9.WINZIP
10.コネクト・モニター(2年越しのこだわりのダイアルアップ・ツール)
11.リアル・エンコーダー(これはクールエディット96がサポートするようになったからもう必要ではない)
12.QTLL(多重クリップボード)
E.T.C.

さて、セイフティ・モードでは立ち上がるものの、「Dosコマンド」などは一切使えない情けない中堅者には、 CD−ROMが使えなければ上書きインストールもできず、しかも気づいたことに、前のアプティバに付いていた ような、フロッピー・ディスクからスタートする、フォーマットして工場出荷状態にもどすバックアップ・ディス クも、このL87には付属していないではないか。(まだよく箱の中身をみていないから多分そんなことはないは ずだけど、、)
どうせ動かないんだから、と、全部をフォーマットするまえに、システムから全部のオーディオに関するデバイス を思い切って削除して再起動をかけてみた。すると何事もなかったように、いつもの、ストーンズの「リブ・ウィ ズ・ミー」のテーマソングにのって ウインドウズが起動していつものデスクトップ画面が正常にあらわれた。 そして、次にはなんと削除したデバイスを勝手に検知して、シュルシュルシュルとドライバーを読み込んでくれた ではないか。感動の一瞬だった。
さて、今は胸をほっとなでおろして、なるべくならPCと関わる時間は最小限でつきあいたいと願っている。やり たいことやってるだけでも時間を食うのに、トラブルで食われる時間はいったん落ち込んでしまうと底無しだ。

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Chapter3
3:12 98/05/01

Nice To MEET MpMAN

週刊アスキーで誌面の打ち合わせに寄ったら、福岡編集長が思いがけなくmpmanを用意して待っていてくれた。 最高にハッピーだ。 昨日まで、手に入れるためにMPMANのホームページを探し当てて、そこに書いてあるオーダーの要領で注文を しようか、いやいやせっかくだから、視察も兼ねてそして、シーナの友人のミジョンとロック・スターのシン・デ チョルに会いたいし、ソウルへ直接買い出しに行こうか、と本気で考えていたくらいだ。 L87のトラブルで書き忘れていたが、秋葉原に 先日(2度目に行ったとき、フジテレビの「ラブラブ愛してる」 のお台場でのリハーサルの帰りに、、)寄ったときの目的は MPMANが売りに出ているか、どのような状況なの かを知りたかったことだ。もちろん見つかればそくゲットするつもりだった。
T−ゾーンでエムピーマンのことを 尋ねると、親切な店員さんが、うちには確か置いてないけれどそれは知っている、アスキーのウェブで限定発売さ れているらしいと聞いたことがある、と教えてくれた。ほかの店では秋葉では売り出す予定はないんじゃないか、 という答えだった。
その日帰ってさっそくアスキーのページへアクセスしたことは言うまでもない。確かに200台の限定で発売され ていたが、3日で完売してとっくに売り切れていた。

そのMPMANがこうして手に入るなんて、本当にラッキーなことだ。パッケージは本体の軽さ(3−40g)と はうらはらにかなりでかい。MP3ファイルの送り込み(アップロード)のインターフェイスも兼ねた充電トレイ とACアダプター、そしてパラレル・ケーブルのせいだ。他にはCD一枚とハングル語のみで書かれた説明書が入 っているだけだ。
とりあえず、ACアダプターをつないでMPMANの充電を開始しながら、パラレル・ケーブルでL87とつない だ。そして、解説書の絵だけをたよりに、コントロール・パネルを開いて、ハード・ウェア・ウィザードを起動さ せて、付属のCDからまずドライバーを導入、次に MPMAN MANEGER というソフトをインストールして 再起動、これであっけなく準備は完了だ。
ディスクトップに新しいmpのアイコンが上のほうに居座っている。クリックしてMPマネージャーの画面を立ち あげる。インターネットでFTPを使っている人や、赤外線通信を使う人ならおなじみの、真ん中から左右に分か れていて左側がローカル、つまり自分のコンピューター、そして右側がMPmanの中身が表示できるようになっ ている。まずは自分の作成したMp3をためこんだディレクトリーに移動する。僕はこの3日、暇をみつけては自 分たち、シーナ&ロケッツのアルバム全て(いまのところ31枚)をMp化するつもりで、さしあたってこれまで 9枚分のファイルを作っている。といっても、ただ「オーディオ・グラバー」を起動させてボタンを押すだけだ。 あとで気づいたことは、最初はちょっと面倒だけれどアーティストや曲のクレジットを書き入れておかないと、T rack.1と自動的に書かれてしまう。つぎにまたうっかり違う曲でTrack.1となると、前の曲が上書き されてしまうことになる。ついでにもうひとつ、どうもMP3ファイルはあとでエクスプローラー上などで名前を 書きかえることができないようだ。そうするとウィンアンプがファイルを拒絶するようになる。だからインターネ ットのMP3関連のシェアウエア・サイトで、タグをエディットするようなソフトが新作でアップされていたりす るのはこういうことだったのかと思った。
で、MPマネージャーを開いて、まず、僕らのファースト・アルバム「#1」のフォルダーを開き、送り込むファ イルをシフト・キーを使ってダッと一列全曲選択して、アップのボタンを押すとちょうどフロッピーディスクにコ ピーするような感じでファイルのアップロードがはじまる。1曲につき10秒強といったところ、2分もかからず アルバムがまるまる入って 15MBの消費、MPmanは64MBの容量だ。次はやっぱり最新作「@(アッ ト・)ハート」だ。そして例の「シーナ&ロケッツ・イン・USA」、とりあえずここまでいれて、残りが10メ ガちょいの表示になっている。少し計算が合わないと思って見てみると、一曲余計に「MPMAN」という曲がか ってにもぐりこんでやがる。しかも4メガ以上もメモリーをくってるぜ。でもまあ、敬意を表してしばらくはこの、 ハングル・ラップのど派手なCMソングも入れておくことにするさ。
さあ、いよいよ本番がやってきた。付属のヘッドフォンでMPmanを聞いてみる。ききしにまさる快適さだ。め ちゃくちゃ、いいやんけ!ボリュームも申し分ない。音色はCDとも、MDともほとんどひけはとらない。少なく ともロックには最高に似合っている。こたつで休んでいたシーナに聞かせたらまるまる2時間返してくれなかった。 ふだんそんなに自分たちの曲をじっくり聞くこともないのだけれど、シーナ&ロケッツの曲が復活した感じだ。

MPMAN,こいつはただもんじゃないぜ、今一番新しいロックンロール・マシーンだ。しかも、超軽いのがうれ しいね。

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Chapter4@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

DVD−RAMドライブをつなげるため、
まずはSCSIカードを購入しよう

久しぶりの登場、シーナ&ザ・ロケッツのギターの、そして幻冬舎版「DOS/Vブルース」の作者の鮎 川です。さて、、、、
前回はMP3ファイルをつくってMPManで聞いてみたいという、テーマで話をすすめてきましたが、今 回は、ストーンズやジミ・ヘンやバングラディッシュ・コンサートなど興味深いロックの映像・作品が 出揃ってきた、DVD−ROMをコンピューターで楽しんでみよう、ただ見るだけではもったいないので、 大容量の書き込みも出来るDVD-RAMドライブをつなげてみようというのが大きな目的なのです。

8ギガを誇る僕の2代目デスクトップ・Aptiva L-87も、MP3ファイルをつくるために溜め込んだ Waveファイルがそろそろハードディスクを圧迫してきたことも、大量の音楽データを逃がすために 急がねばならない理由のひとつだった。
で、取り掛かってすぐに直面したのが、SCSIボードの取り付けのややっこしい問題だった。バルク品 ではないが、直輸入のウルトラワイドを秋葉原で購入したまではよかったけれど、そして、ルンルン 気分で取り付けたまではよかったけれど、メモリー・エラーがでたり、立ち上がって分けのわからな いSCSIの非常に細かい、しかもDOS式のブルーの設定画面があらわれて、適当にエスケイプはで きるにしても、デスクトップの画面に行きつくまでに、毎回たっぷり時間をとられては付き合いきれず、 しかもDVD-RAMドライブを認識してくれないでは、スカジー機器にかんしては初体験では、解決の 糸口さえつかめず、しばらくは途方にくれてしまった。
それでも抜き差ししたりして、いろいろやってみているうちに、泣きっ面にハチで、我が家の愛犬「シ ルベットちゃん」がDVDのドライバーのフロッピー・ディスクをある朝噛み砕いてバラバラにしてしま ったではないか。ついに僕は観念して降参してSCSIボードはいったん取り外し、接続作業を放棄し たのが6月のころのこと。

そのころ、MP3を遊ぶための、制作課程でつくるWAVEファイルを、インターネット上で手に入れてこ こ2年ほど愛用しているシェアウェア「COOL EDIT」で数小節を切り取り、ループをかけて、ミディ やリズム・ボックスのかわりに伴奏として使うととても楽しいことを発見して、しばらくはソース探しと ファイル制作でDVDからの撤退の気を紛らわしていた。たとえば、ルイジアナのザディコ(フランス 語のブルース)の第一人者、クリフトン・シェニエのワンコードのブギーを16小節きりぬき(いわゆ るサンプリング)、ループ・モードでプレイするとエンドレスの最高のビートでグルーブを得ることが 出来る。一緒にギターを弾いていると、リズム・ボックスでは決して味わえないジャム・セッションの 気分が味わえたりする。 出来立てのほやほやの新譜、ローリング・ストーンズの「アウト・オブ・コ ントロール」のテクノ・ミックス・バージョンも遊ぶにはもってこいだった。
極めつけは、僕らの細野晴臣さんと作った最新作「@(アット)ハート」の1曲目の「トレイン・トレイ ン」の不思議なアラブ(ライ・ミュージック)とブルースのリズムが溶け合ったドラムの音、これは早速、 次のライブで実際にステージでTHINKPAD560XでPAに大音量で出力してシーナと二人で実演を やってみるとなかなか面白かった。味をしめた僕らは秋葉原での大イベント、インターネット・ショー でのトークショーを含めて(ライブは予定外だったが)この夏は何度もコンピュータを仲間にしてライ ブをやってしまった。

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Chapter5
(大見出し)
僕のThinkPad物語と
SCSI問題のあっけない解決

(小見出し)
ファンキー末吉氏の
言葉は正しかった

一昨年の12月以来愛用していたThinkPad535が故障してしまった。『パソコンは落とせば壊れる のだ!』(ファンキー末吉)の名言のとうり、今年5月のジョーイ・ラモーンのバースデイ・パーティに顔 を出すために訪れたニューヨークのJFK空港で、ちょっとしたすきにスローモーションの様にカート からかばんごと落下したときにショックで液晶が切れてしまったのだ。
たまたま、その少し前に、いつも頼まれもしないIBMのシンクパッドをあちこちで礼讃していた僕を 気に入ってくれたのか,そのTHINKPADの新しく作成するパンフレット用のコメントのギャラ代わりみ たいな感じで(なんとラッキー!!!)IBMが560xをプレゼントしてくれていたのでパソコンに触れ なかったのはN.Y.C滞在中の6日間だけですんだ。
25年以上愛用しているギブソンのレスポール・カスタム'69(ブラック・アンド・ビューティ)のように5 35のすべてが気に入っていて未練があったけれど、すぐに560Xは頼りになる二代目として性能 を発揮してくれた。やっぱ、でかい分馬力が違う感じだった。
7月に入ると、シーナ&ザ・ロケッツはライブで忙しくなった上に、今年の春、22年ぶりのメンバー でやった昔の博多時代のバンド「SONHOUSE(サンハウス)」の3枚ぐみCDと発見された幻のライブ のVHSをおまけにつけたボックス・セット(9月23日無事発売されました。おかげで売りきれ店続出 です。)リリースの話が持ち上がり、ミーティングだ、マスタリングだ、と、いよいよDVDどころじゃなく なってしまった。

この短期連載のレポートの3ヶ月のインターバルの間に、その後、調子をおとした560Xに、気楽な 気持ちでWindows95の上書きインストールをやったところ、原因不明の故障が発生し、その後IBM のPCドックの専門家も首をひねるほどの深刻な故障だと判明し2ヶ月も預かられることになり、そ の前に今回の縁で仲良くなったIBMが液晶を交換してくれて(これまたラッキー!!ありがたかった です)、再び出番が回ってきた535だったが、ハードディスクが1GではMP3やWaveファイルを存 分に楽しむには力不足を感じていたツアー中の長崎のホテルでつないだインターネットから、オン ラインでPCショップに衝動的にまたまた最近型の535Xを注文し、それでフジ・ロック・フェスや夏の 北海道ツアーを乗り切り、発売から1ヶ月ほどたったころに、やっぱり楽しみたいとWindows98のア ップ・グレードを購入し(これもオンラインで)、IBMサイトの懇切丁寧な処方を参考に生まれてはじ めてドス・プロンプトを使ったフロッピー・ディスクの作成などでBIOSの書き換えなどやり、無事、導 入に事無きを得たりした。ほんとうに激動の3ヶ月でした。

いたずら犬に食われた、DVD−RAMドライブのドライバーのコピーも届き、夏のツアーも一段落し たころ、アスキー編集部がSCSIのエキスパートのKさんを援軍として派遣してくれた。しかし、百戦 錬磨の彼がやっても、SCSIボードからDVDドライブを認識してくれず、いろいろがんばってくれた が結局、いったん編集部へ持ちかえって調べてみるという結論に達してしまった。
後日、原因は単純に???(注;何でしたっけ?黒崎さん)が悪かったということが判明し、これまで の、DVDにつぎこんだ時間はいったい何だったんだ!?(まー、おかげで楽しみましたが)というあ っけない結末でひとまず第一ラウンドはお開きとなり、さー気を取り直してこんどこそDVDの接続に さらなるチャレンジをしようというところに現在至っているところです。
とりいそぎ、悪文乱筆の近況のレポートはこれくらいにして、 来週からは心機蒔き直し、まじめにDVDの導入レポートに精を出しましょう。

では、バイバイ

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Chapter6@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

(近況情報)
おかげさまで、9月に発売した『SONHOUSEBOX SET』は大好評。ついては、そのSONHOUSEライブを、12月27日に福岡クロッシングホールで決行します。気が向いたら、ぜひ寄ってください。詳しくは、僕らのホームペ ージ(http://www.rokkets.com/)を参照のこと。

(大見出し)
僕の興味はCD−Rへ移ってしまった
鮎川オリジナルのCDをつくろうぜ!

(小見出し)
ところがCD−Rの
調子も良くないのだ

いったい、誰に文句をいったらいいのだろう! という悶々とした日が三日三晩も続いた。 SCSIボードも今度は無事とりつけることができたし、ケーブルを取り替えて正常に認識を してくれるようになったDVD-RAMへの転送はやれるようにはなっている。しかも、念願の CD-Rまで取り付けているというのにだ。そのCDが書き出せないのだ。心は書き上げた僕だ けのオリジナル・CDをいつも音楽を楽しんでいるキッチンのラジカセでプレイバックする 光景に飛んでいるのにだ。
作業中にまず、メーカーのナショナルが太鼓判をおして交換して届けてくれた正規版のLF- D100Jが、やはり前とおんなじ症状を呈するのだ。つまり、転送中に現れるおなじみの例の 画面、ファイルが左から右に飛んでいきながら残りXX秒と表示するウインドウで空中でフ ァイルが静止してしまい、残り時間が、3分、9分、60分,,,96分とどんどん増えてゆき、目 撃した最高時間は206分ということもあった。
前にI.O.DATAのノート用の3.2Gハードディスクを購入して使っていたが、転送中にカリ カリッ、と、音がすると転送がストップする症状が出ることがたまにあった。
見るからに円盤が引っかかって回転がストップしているようなのだ。後日、サポートに電 話で苦情をいったら、本来ハードディスクと認識されるところを、僕のコンピュータでは リムーバブル・ディスクとして認識されていることを指摘されて、購入したらすぐにまず、 フォーマットをやるべきだった、と、アドバイスをされた。マニュアルをみると、確かに 中ごろにそういう記述を発見したが、こっちは気がはやっているから、いきなりドライ バーのインストールをやってしまったのだった。
なんか、今回のDVDも、そのへんの所に原因がありそうなのだが、時間に追われまくってい る僕には深く追求できずに今日に至っている。
しかも、目的の一つだったローリング・ストーンズなどの市販されているミュージックDVD を見るには、別個にデコーダー・ボードを取り付けないといけないことがわかり、当分は あきらめることにした。

それよりも、僕の興味の対象はCD-Rに音楽を書きこんで、自分だけのCDを作ることにうつ ってしまった。MP3ファイルをMPMamで聴いていることはとてもスペシャルな気分だけれど、 欲張ってたくさんつくるとハード・ディスクもそれなりにいっぱいになってしまう。
65MのMPManに30曲から40曲吹き込めるなら、650MのCDだったら400曲(!)。僕のコ レクションの戦前のブルースを年代別に集めたりアーティストや出身地別に分類したり、 なんかとても面白いことができそうな予感がした。そして何より、シーナ&ザ・ロケッツ の20年間のコレクション、膨大なライブやレコーディングのアウト・テイクを身内だけ でダイレクトにCDで、キッチンのラジカセで楽しめるなんて、バンドをやっていてこんな ステキな事はないぜ!これまで、参考資料としてメンバーに配っていたカセットが、ハイ, 聞いておいて、とCDで手渡せればナウいだろうな、しかも今ではCD-Rメディアは1枚120円 から200円で売っている。

編集部から早速届いた YAMAHAのCD-R, CRW4260xt、これは事前にインターネットでリ サーチしていて、いろいろな機種の中でもっとも僕が期待をしていた機種だ。ありがたい。 さっそく使いこなしたい。バンドルされたライテイング・ソフトはWinCDR3.0、これも インターネットで、最新版4.0をリリースしたばかりのアプリックス社のページをチェ ック済みだ。アップグレードを期待している。
マニュアルもそこそこに早速書きこみに挑戦することにした。わけのわからない専門用語 がやたら出てくるけれど要はマニュアルの提案に従い、1倍速を指定して、書き出しボタン をおせばよいのだ。
事前に用意したウェイブ・ファイルはシーナ&ザ・ロケッツの歴史的にも貴重な、ザ・ベ リー・ファースト・ライブ、1978年11月22日の九州大学オールナイト・ロックフェスに飛 び入り出演した僕らの記念すべき初ライブだ。その勢いで僕らは翌日、23日にエルビス・ コステロのジャパンツアーの初日・大阪の御堂会館で正式にデビューを果たした。
ところがそれが、どうしてもCDに書き出せない。観念してマニュアルをしっかり読み返し、 その通りにやっているのだが、ライティングのボタンを押したとたん、コンピュータがス トップしてしまうのだ。
(つづき)

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Chapter7
CD−R製作もひとすじ縄ではいかない。
それでも僕は、この作業に夢中なのだ

CD-RでCDが書き出せない。どうしてなのか、何がいけないのか、誰に八つ当たりをして怒 鳴ればよいのか、こんな時は他のことをやっていてもずっとその事が頭にこびりついて半 分うわのそらになってしまう。

たまたま、僕の頼りになる友人H君が、ジャケットのスキャンのために預けていたサンハウ スのオリジナルLPを返却がてら遊びに来てくれた。彼には事あるごとに世話になっている。 音楽ともどもインターネットに精通していて、僕が自分のホームページにCGIを使うゲスト ブックを設置する際必要な、テルネットを使ったサーバー側の設定などを事細かにメール で指示をしてくれたり、MP3ファイルをストリームで配信する際にも指示を乞ったりした。 さっそく、CDの書き出しの指南をお願いした。僕と同じ事をして、ボタンをおした。で、 そこでいつもフリーズしてしまうんだ、と、いつもの砂時計が止まったままの画面を見て 僕が言うと、しばらく待ってみましょう、と彼は言う。最初は少し時間がかかるのだと。
そして2分をかなり過ぎたころ、残り時間が動き出し、書き込みが始まったことを初めてこ の目で確認した。僕にはこの最初の2分が待てなかったのだ。
それがすべての原因だった。 つまり、WinCDRの作業ウィンドウに書きこみたいWAVEファイルをドラッグ・ドロップで放 り込み曲順を整えてから、まず、準備ボタンをおすと、ポンと音がして完了ボタンを押す とスタンド・バイ状態になる。そこで次に「ライト」ボタンをクリックすると書き出しが 始まるのだが、その、作業状況(音声書き込み中です)のウインドウが出るのだがそれが、 残り時間20秒と出て、砂時計がとまったままで、しかもその画面が最前面にあるにもかか わらずアクティブ・ウインドウになってない。つまりタイトル・バーが紺色ではなく灰色 なのだ。そしてじーっとまっていても、うんともすんとも先へすすまない。20秒のはずだ が?と、初体験の初心者としては不安になる。1分を大きく経過したころには、これは失敗 している、フリーズだ!と勘違いをおこしてしまい短気をおこして強制終了をやってしま っていたのだ。

何枚ものCD-Rディスクを書き損じでごみ箱へすてるはめになった。音楽の書きこみはディ スク・アット・ワンスという、ファイルの書き足し作業が出来ない方式なのだ。一度失敗 してしまえばそれまでなのだ。
H氏のアドバイスのおかげで何とかCDが作れるようになり一安心したが,それでもトラブル はやってきた。書きこみの時間は事の外異常に長い。大切なマスター・テープの書きこみ だから1倍速を選んでいる。所要は2時間以上かな。あと少しで書き上がるぞと、ワクワク して待っていると、プョーンと音がして本体のハード・ディスクがスリープ・モードに入 ってしまった。あわてて、マウスをこすり、電源を復活させたが、案の定エラーでCD-Rの 書きこみは水の泡、またごみ箱行きだ。コントロール・パネルでは最長の3時間にセット しているはずなのに、と、さっそくIBMのサポートに、この余計なお世話のスリープを止め たいと相談すると、立ち上がりの画面からF1を押すと出てくる設定画面での修正を指導し てくれ、その問題は解消した。

僕のCD制作過程というのは、まず、DATやカセットから、KOOL-EDITというエディターでコ ンピュータに録音することからはじまる。ライブや、生レコーディングが多いから、録音 時間が必然的に長くなる。流れや空気感が大切だから30分、40分のノン・ストップ録 音はざらだ。1分約1メガだから300メガ以上のファイルがいちどきに出来あがる。そ れをコピー・ペーストで1曲ずつ切り取り、ズームを使って波型を大きくして前後を整形 してファイル名をつけ保存すると、後で整理するにしても一時的にはその倍の容量にふく れあがってしまう。アプティバL87の8ギガなんてあっというまに、いつもいっぱいだ。 そこで大容量のバックアップが出来る、5.2ギガのDVD-RAMの役割はとても重要だし、あ りがたい。

ただ、今のところ、うちのDVDは超機嫌が悪い。DVDをつないでいる時(スイッチを入れて いる時)は、「マイ・コンピュータ」のアイコンをクリックするだけでも、ウインドウが 開くのに時間がかかり,しばらく真っ白な画面(!)のあと、なんと懐中電灯マークがでて、 しばらくしてやっとやっと中身のアイコンが出てくるのだ。そして「Cドライブ」をクリッ クしてもすぐに反応してくれない。忘れたころにやっと開く、と、そういう状況だ。最速 のウルトラ・ワイドのスカジー・ボードで、本来、そんなはずはないはずだが、、、?? というわけで、CDを作るというのは、とても時間のかかる、根気の要る作業なのだ。
気の短い僕には耐えられない。ファイルの転送や、書きこみのボタンを押すと様子をみて、 席をはずすことが多くなる。戻ってみると、作業が途中で何らかの原因でストップして、 エラーをやっている。また、最初からやりなおし、なんとかこの悪循環からはやく逃れた いものだ。

@@@おわり@@@

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Kopyright (K)1999
Makoto Ayukawa
RokketWEB