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シーナ&ロケッツにとって、8月5日は特別な日になったはずだ。この日、14枚目のアナログ30cmレコードとCD-Extraを引き下げてライブハウスのステージに登場したシーナ&ロケットは、ReadlVideoを使った全世界へのインターネット生中継の実験をした。 このライブ生中継は限定200名の参加で、すでに事前で打ち切られている。インターネットで直接参加できなかったファンは、タワーレコード渋谷店と新宿ルミネ店でライブ中継に参加するしかない。 この新宿店のもようが、右の写真だ。新宿ルミネのタワーレコードでは、ライブ中継スタートが21時過ぎ、ルミネのほかの店舗は閉店している状態に加えて、あいにくの雨だ。この中継場所に訪れる人は、決して多くはなかったが、大型画面のあるイベントスペースは、エレーベータやエスカレータの出入り口に面している。多数の人が、Netscape Navigatorの画面上で中継されているライブのようすに目を止める。呼び出したエスカレータのドアが閉まったことも気付かずに画面を眺めているファンや、リズムをとりながらしばし見つめているロックファン。30分近くずっと画面をながめている熱心なファン。シーナ&ロケッツの新譜プロモーションはかなりのインパクトを与えたはずだ。 画面のライブ中継がスタートする前から、ライブのインターネット生中継に参加しているファンが、書き込むメッセージ。HTML画面は凝った作りで、生中継のRealVideoと同時に、チャットによるコミニケーションがとれるようになっている。単なるプロモーションビデオとはちがい、ライブ参加ともちがうライブの新しい楽しみ方がそこにはあった。 このようなインターネットでのライブ中継は、ある意味で今後広がっていくはずだ。直接そのライブに行きたくても行けない人には、場所を問わずにインターネット上で舞台と同じように楽しめる。また、今回の店舗を介しての中継は、たまたまその店舗を訪れただけの人も、ライブを体験できる。新譜プロモーションとしては願ったりである。ライブ中継をする店舗側にも、CDを購入するという目的以外の偶然的な情報を利用者に提供できる。そこへ行けば何かプラスがあると期待させるメリットだ。 新たな広告手段として、インターネット経由のライブ中継は、大きな意味がある。地方のレコード販売店であっても、都内のレコードショップ同様の商品プロモーションができるわけだ。数年後には、全国・全世界のレコードショップの前で、同じミュージシャンのライブ中継が見られるようになっていかもしれない。 →ライブ情報 |
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